滋賀県大津市にて新築屋根工事〈ガルバリウム鋼板立平葺き〉
2023/02/06
滋賀県大津市にて新築屋根工事をおこないました。ガルバリウム鋼板の立平葺きです。
ガルバリウム鋼板と聞くと、外壁用の建材だと思われている方も多くいらっしゃいますが、近年では屋根用の建材としてもガルバリウム鋼板は主流となっています。
こちらのグラフは、年代ごとの新築住宅に採用される屋根材の推移を表したものです。
ご覧いただくとおわかりの通り、長年屋根業界では瓦とスレートがシェアの2トップとなっていました。
瓦はやはり日本人には馴染みが深い屋根材なので定番の屋根材として、そしてスレートは他の屋根材に比べて安価なため採用率が高かったのです。
しかし、この屋根業界の2トップだった瓦とスレートも近年ではその勢いはありません。
耐久性の面では最も信頼性が高い屋根材とされていた瓦ですが、急激にシェアを落としている背景として、皆様の耐震性への関心が高くなっているという点が挙げられます。
上記のグラフは全国的な調査結果ですが、ここ関西では1995年の阪神大震災での家屋の倒壊、さらには落下してきた瓦による被害が大きく取り上げられたので、特に耐震性への関心が高まったように感じます。
近年では、見た目は瓦のまま従来の粘土瓦と比べて3割程度軽い「軽量瓦」も多く見かけるようになりました。
ただ注意していただきたいのは、あくまでも「従来の瓦と比べて軽量」なだけで、1㎡あたりの重要は金属屋根が4kg、スレートが20kgなのに対し、軽量瓦は35kgです。
名前だけを聞くとスレートと同等、あるいはそれ以上に軽い瓦のように感じますが、実際にはスレートより重たいので注意が必要です。
また、90年代後半にはシェアの約半数を占めていたスレートも、年々シェアを落としています。
他の屋根材と比べて安価なため採用しやすいと持てもてはやされたスレートですが、安価な分耐久性や耐候性は他の屋根材に劣ります。
こちらはメンテナンスを時期を過ぎてしまったスレート屋根ですが、元の色が何だったのかわからないくらい退色し、表面にはコケ・カビが生えています。
こういった劣化を引き起こさないためにも、スレートには10年〜15年に一度の塗り替えが必要とされています。
ただ、いくら導入コストが安くても、約10年に一度のペースでメンテナンスの必要となると、その分屋根にかけるトータルコストは嵩んでしまいます。
そのため、コストパフォーマンスが良いように見えますが、実はトータルコストの点では割高になるのがスレートなのです。
一方、ガルバリウム鋼板などの金属屋根は、年と共にどんどんシェアが増していき、2017年にはついにトップシェアに躍り出ました。
ガルバリウム鋼板は導入コストこそスレートより割高ですが、スレートを大きく凌ぐ25年から35年もの耐用年数を誇ります。
耐用年数が長いということはメンテナンスの回数を抑えることに繋がり、当然その分メンテナンスにかけるトータルコストは安くなります。
金属屋根という特性上、サビの発生には注意が必要ですが、しっかりメンテナンスを行なってあげれば40年以上の耐久性の維持も十分に期待できます。
瓦は耐用年数が50年、メンテナンスをしっかり行えば半永久的に使える屋根材と言われていますが、瓦に迫る耐用年数、そして耐久性を持ち、それでいて軽量で耐震性に優れるのが金属屋根なのです。
山口板金はこの金属屋根の施工・加工を最も得意としております。
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