滋賀県大津市にて瓦屋根葺き替え工事
2023/01/23
滋賀県大津市にて瓦屋根葺き替え工事をおこないました。
今回、屋根のリフォームと同時に、耐震性の向上を目的として瓦から軽量な金属屋根への葺き替え工事のご依頼をいただきました。
写真のように、葺き替え工事では既存の屋根はすべて撤去し、屋根下地から綺麗に修繕していきます。
これが、葺き替え工事が屋根リフォームとしては最もリフォーム効果が高いと言われる理由です。
カバー工法では、既存屋根の上に新しい屋根を被せるため、既存屋根の下地を修繕することはありません。
しかし葺き替え工事では、表面の屋根材だけでなく屋根の下地やルーフィングなど、屋根を構成するすべてを新品に交換、あるいは修繕するため、屋根が新築と同等の状態に戻る訳です。
費用こそカバー工法より高額にはなりますが、その分今後のメンテナンスの回数も減り、耐用年数もかなり延ばすことができます。
雨漏りなど屋根にトラブルが多発して何度も修理を繰り返しているような状況では、葺き替え工事を行い屋根をリフォームした方が修繕費用や手間を抑えられるケースも多いので、ぜひお気軽にご相談ください。
ちなみに、撤去中の瓦に下に見えている土を「葺き土」と言い、「葺き土」を使用して瓦を葺いていく工法を「「土葺き(つちふき・どぶき)」と言います。
これは昭和中期頃までの瓦葺きの主流の工法で、土を大量に屋根に載せることで、地震や強風の際に瓦がズレることを防ぎます。
また、土によって断熱・遮熱効果を得ることもできます。
ただし、大量の土が屋根に載っている訳ですから、当然屋根が重たくなり、耐震性は低下してしまいます。
ここ関西では、1995年の阪神・淡路大震災で耐震性の重要性が聞かれるようになって以降、新築住宅に採用されることはほぼ無いと言っていい工法になります。
既存の瓦、葺き土をすべて撤去し、新たに屋根下地を作っていきます。
雨漏りが発生している住宅の屋根では、下地が雨水によって腐食しているケースも非常に多いです。
そんな場合でも葺き替え工事なら屋根下地までしっかり修繕することが可能です。
もし過去に雨漏りが発生し、屋根下地に腐食や劣化が見られる場合、カバー工法を行うことはおすすめしません。
上述のように、カバー工法では既存屋根の上に新しい屋根を被せるため、既存屋根の下地を修繕することができず、不具合や劣化に気づいていながら修繕しない、言い換えれば「臭い物に蓋をする」状態になってしまうからです。
屋根下地まで不具合や劣化が及んでいる場合、屋根リフォームとしては葺き替え工事一択となるので覚えておきましょう。
下地を作り、その上にルーフィングを敷き、新しく金属屋根を葺いたら工事完了となります。
葺き土からルーフィング(防水シート)にするだけでも大幅に屋根の重量を下げることができますが、今回は瓦から金属屋根へと葺き替えているので、さらに屋根の重量が軽くなります。
金属屋根は重量が瓦の約1/10と非常に軽量で、耐震性の向上を目的とする場合は欠かせない屋根材です。
一昔前の金属屋根は「雨音がうるさい」「夏場は熱を持つから室内まで暑くなる」といったイメージがありましたが、それらはすべて過去の話。
現在では、遮音性や断熱性・遮熱性共に商品の開発・改良が進み、生活の中で不便を感じるようなことはほぼありません。
金属屋根は屋根軽量化工事、またその軽量さからカバー工法にはなくてなならない屋根材です。
山口板金はこの金属屋根の施工・加工を最も得意としております。
滋賀県での屋根葺き替え工事、屋根軽量化工事は、山口板金にお任せください!